2017-05  SFYDD RC Underwater starship
Space Battleship YAMATO 2199 Second Edition
バンダイ1/500 宇宙戦艦ヤマト2199
SEは基本的には一番艦と同じ操縦性です。3Dノズルの設計変更で若干トリム変化を緩やかにしたのと、左右の切れ角を増やしたことで旋回能力が上がったのがSEの特長です。

水上の旋回半径が3mほどで水中旋回半径は2.5m位なので1番艦の水上4m、水中3mと比べて2割以上の小回りが効くようになりました。水上より水中の方が旋回半径が小さいのは1/500や1/350のヤマトも共通で、なぜか潜っている方が小回りがきく船体です。この要因というのは様々な意見があるのですが、結局はよくわかりません。なぜかそうなると言うことです。

7.4v2200mAhのリポバッテリーでの満充電での使用時間は、巡航速度の50〜60%スロットルで約30分使用して残が22%となります。最長で40分ほどの走行が可能になっていますが、プロポのタイマー機能をセットしてあるので25分でアラートが鳴りバッテリー切れにならずに済むような時間設定にしています。連続30分以上走行可能というのはラジコンの中でもかなり長く走らせられるモデルと言えます。

操縦方法とノズルによる運動テスト    

姿勢制御はプロポの左スティックで行います。感覚的には操縦感をイメージしてください。向こうに倒すと潜行、手前に引くと浮上、右に倒すと右旋回、左に倒すと左旋回です。斜め方向の操作も可能で右下なら右旋回しながら潜行していく。左上なら浮上しながら左旋回していきます。ピッチコントローラーは姿勢制御全域で動作しているので、急潜行や急浮上がしにくくなりますが、スティックから手を離して中立にすれば艦を自動的に水平にしてくれます。

 
     

お風呂でもノズルの動きによる姿勢変化のテストが行えます。ヤマトをお風呂に沈めて艦首を壁面につけてスロットルを開けます。このとき30〜50%のスロットルにすると、きちんとバランスが取れていればそのまま壁面に貼りつきます。そこで操縦レバーを動かすとヤマト自体の姿勢が変化し、右の動画のようにレバーに連動して動きます。動作テストと共に、操縦の練習にもなります。

 
走行シーン    
走行テストの映像です。一番艦と同じ構成なので未調整でもほぼ問題なく走行します。この後に走行結果から艦首にわずかな鉛の重りを追加してバランスを調整しました。浮力は気温と水温にも影響されます。この日は2種類の浮力材の内の少ない方にしていますがもう少し細かな調整をするために、いくつかの浮力材を用意しても良いかもしれません。
推力にポンプジェットを使いコントロールに偏向ノズルを使って操縦する時にやってはいけないことがあります。衝突回避時にスロットルを戻してしまうことです。スピードが落ちるだけですし、いわゆる舵が無いので操舵レバーを動かしても慣性で進んでいるときには曲がりません。方向を変えるにはノズルを曲げて推力をかけることが必要なのです。そしてポンプは逆転したとしても水流方向は逆になりません。

  何気なく走っている裏ではなかなか辛辣な水との戦いがあります。

水圧テスト      
水中モデルの水密化は各モデラーの悩みどころです。水深で耐水性能が大きく変わるのですが、実際にどのレベルまでの耐水性能を目指すかと言うことは大きな問題です。防水試験のようなIPXというような規格はありませんが、経験的に1m以内、2m以内、3mとちょうど1mほどで防水能力が試されるのは確かです。しかも各々の深度でそのまま置いておくのではなく、動き回りますし可動部もありますから尚更です。同じメカボックスを搭載する1番艦で実験しています。水深1.5mに1時間放置、水深3.3mに1時間放置しました。この状態でも全く漏水はありませんでした、これは1mで30分というIPX7規格以上と言うことになります。
ヤマトの1番艦の方はすでに3年前から就航していて、水深50cm位を安定して走行する撮影をすでに6時間以上、1.5〜2mの30分走行を数回行っていて水密ボックスのサーボケースにわずかな漏水が2回ほどありました。原因はサーボからのリンクロッドのグリス切れでした。毎回メンテでグリスアップすれば問題ないと思われるので、今回リンクロッドへのグリスタンクを追加した次第です。サーボケースの中に水滴があるのを確認してからグリスアップしていたので、水深50cmの長時間走行なのか2〜3mの水圧のせいなのか不明なのですが、どちらにしろパイプ内のグリスが少なくなったのは間違いないのでやはり全くのメンテフリー化というのは難しいというのが実感です。メインメカボックスやバッテリーケースなど可動部が無いケースには漏水は無かったので、やはり可動部は難しいのです。そして1m以内と3mだとかかる圧力の違いで水密能力の差は出てきます。3m近くを30分走らせて問題ない物は1mで2時間走らせても水密を維持できています。ところが1mで30分走らせて問題ない物も、3mで30分走らせると各部に漏水が起こったりします。そういう経験から3mで大丈夫な作り方を進化させたのがこのヤマトシリーズです。水中モデルというのは本当に水との戦いなのです。
       
1番艦(奥)とSE(手前)      
SEのテスト時に1番艦との比較のために2台持ち込んで両方走行させてテストをしています。発泡スチロール製のドックは形状が若干異なります。バッテリー交換時には艦橋部分を取り外してそこからバッテリーケースを取り出すので1番館の方は艦橋部分が置けるだけのスペースになっています。SEはバッテリー交換は同じですが、船体上部を外せるのでそのまま横に置けるように広くなっています。1番艦の方のメンテナンス分解はキット付属の展示台を使いますがSEは発泡ドックですべて行えます。これは船体の分割方法の差で、SEの方がよりメンテナンスしやすくなっています。そして展示台を別に使えるためにSE用にLED電飾を組み込んだ展示台を製作したと言うことでもあります。